肌荒れは肌の酸化が原因?どんな抗酸化物質を摂ると良い?

以前、仕事の関係で担当した方(60代だったか70代だったか)が「人間が老いるわけ」について。という話をされていて聞いたことがありました。

当時、私はまだ20代で、専門用語や難しい言葉が出てくるので半分くらい理解していませんでした。

30も後半になって、その方が話していたことが納得できるようになり、肌荒れも関係していることがあるんだと分かってきました。

その方がおっしゃっていたのは「老いると言うのは酸化すること」という事でした。

「人間が抗酸化物質を摂る理由はそこにもある」ともおっしゃっていました。

今回は、肌荒れと酸化について触れていきたいと思います。

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肌荒れは肌の酸化が原因?

肌が荒れる原因はいくつかありますが、「肌が酸化しているから肌荒れを起こす」と言うよりも、「肌が荒れていると肌の酸化が進む」と考えると良いかもしれません。

酸化すると言うのは、よく言われる分かりやすい例は「鉄」や「りんご」です。

鉄が長い間空気に触れているとサビますよね。切ったリンゴは茶色くなっていきます。

これは鉄やリンゴが酸化して起こる反応ですが、私たちの体の中でも同じように酸素によって酸化が進んでいます。

酸素を取り込むと活性酸素が発生します。

活性酸素は通常の生活でも身体を守ろうと発生します。しかし、増えすぎると細胞やDNAなどを攻撃してその働きを低下させてしまいます。

肌が荒れていると、この酸化が起こる原因に弱くなってしまうんです。余計に荒れたりくすんだりという悪循環になってしまうんですね。

肌が酸化する原因として紫外線などの外的要因もありますが、体の中が酸化して肌に現れることも多いんです。

もともと肌が敏感な方や肌が荒れている方は、そういった生活スタイルになっているとも考えられますよね。

肌(体)が酸化する原因

体が酸化する原因は外的要因から内的要因と様々ですが、肌に現れるのはシミやしわ、くすみなどと意外と分かりやすいかもしれません。

そのほか白髪も活性酸素で酸化した症状と言われています。

白髪の場合は遺伝によることもあるので一概には言えませんが、私は何度も白髪が黒く戻った経験があります。

活性酸素が発生する理由は、体に触れたものや入ってきたものを異物として認識しているからです。

タバコ

タバコの煙には、タールやニコチンなどの活性酸素を発生させる有害物質やカドミウムなどの有害金属などが含まれています。

その他に、たばこを吸うことでビタミンCが失われることも肌荒れに関係しています。

ビタミンCは肌の弾力を保つのに必要なコラーゲンの生成に欠かせません。メラニン色素の発生を抑える働きもしています。

喫煙者が必要なビタミンCは、たばこを吸わない人の2倍以上必要だとされています。

・活性酸素が発生しやすい
・ビタミンCの減少でメラニン色素が出来やすくなる
・ビタミンCの減少でコラーゲンが生成しにくくなる

アルコール

お酒は「百薬の長」とも言いますが、飲みすぎは体に良くありません。

ビールなら〇杯。日本酒なら〇合。などと言うのもありますが、アルコールを分解できる量は人それぞれ違います。

アルコールは分解する際に活性酸素が発生するわけですが、お酒に弱い人は特に気を付けなければいけません。

また、アルコールには利尿作用があり、栄養がどんどん出て行ってしまいます。栄養が出て行ってしまうことで肝臓の代謝が悪くなってしまうことがあります。

糖分を多く含むお酒も多いので注意です。糖分は分解するのにビタミンを使ってしまうからです。

・飲みすぎは活性酸素を発生させる
・自分で酔わない量を知っておくことも大切
・糖分が多いお酒はビタミンを消費する

ストレス

お酒もたばこも多少なら問題ないと思いますが、ストレスもすべてが悪いわけではありません。過度なストレスが活性酸素を発生させてしまうんです。

ストレスを感じると、そのストレスを和らげるために副腎皮質ホルモンを分泌します。この時に活性酸素が発生します。

また、この副腎皮質ホルモンはビタミンCを多く消費します。

ストレスを感じてタバコやお酒が増えると、ビタミンCがどんどん減って行ってしまうと言う悪循環。

ストレスは活性酸素を発生させるだけでなく、自律神経も乱してしまいます。

自律神経が乱れると、血行不良や代謝や免疫機能の低下につながります。

・副腎皮質がビタミンCを消費
・相乗効果でビタミンが失われる
・自律神経にも影響

紫外線

今までの活性酸素を発生させる原因が内的要因であるなら、紫外線は外的要因になります。

紫外線を浴びると活性酸素が発生するのは有名ですが、活性酸素を発生することでメラニン色素ができるので、シミの原因にもなります。

肌の表面を覆っている皮脂の酸化。

皮脂が酸化することで肌の下にある真皮にも影響してコラーゲンを壊してしまいます。

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激しい運動

軽い運動は体にとって良いですが、激しい運動を繰り返すことは活性酸素を発生させる原因になります。

軽い運動と激しい運動の堺目は難しいですが、ジョギングは毎日しない方が良いと聞きます。

ジョギングは息が激しくなり酸素をたくさん吸いますよね。酸素をたくさん必要とすることで活性酸素を生み出します。

私が聞いたのはジョギングであれば週に3日か4日。それ以外の日はストレッチやウォーキング、ヨガなどの息が上がらない運動が良いかもしれませんね。

食べ物

現代人は抗酸化物質の量を増やした方が良いわけには、現代人の食べるものにもよります。

日本人の食事が昔に比べ欧米化しているという事。

添加物や農薬に頼った野菜などを摂っているという事。

私は「野菜を食べているから大丈夫」と思っていたこともありましたが、野菜自体の栄養価が減っているんだそうです。

サプリメントが流行っているのもこういった理由になります。

おそらく、スーパーで手にする野菜に農薬は使用されていることがほとんどです。だからこそ、無農薬野菜を売っている店舗があるわけなんです。

食品に添加物が含まれていることもほとんどです。

農薬や添加物が人体に悪影響などとも言いますが、野菜やその他食品の栄養素を壊してしまう事もあり得ます。

化粧品にも注意

最近、化粧品会社の方からお話を伺う機会も多いのですが、化粧品も活性酸素を発生させる原因の一つなんです。

化粧品が原因でシミやしわになっていることもあるかもしれません。

特にプチプラは要注意です。

化粧品は様々な成分を使用していますが、その成分自体に問題がなくても組み合わせることで活性酸素を発生させてしまうことがあるそうです。

特に合成的な成分には注意が必要なんですが、プチプラと言われている化粧品は石油由来の合成成分を配合していることが多いので気を付けましょう。

私がお話を聞いた化粧品会社の方でも、その点には気を付けて作っているという会社もあります。

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酸化を防止する抗酸化物質

人が抗酸化物質を摂る理由の一つとして、現代人の生活スタイルにもあります。

先ほど言いました、食べ物に非常に関係していて肌を酸化させないためには抗酸化物質を摂る必要もあります。

活性酸素抑制成分としてよく知られているのは、ビタミンA、C、Eやファイトケミカルと呼ばれる抗酸化物質です。

酸化の原因となる活性酸素を撃退し、老化や病気を防ぎます。

リコピン

リコピンは今や有名な抗酸化物質の一つ。

トマトの鮮やかな赤い色の元になっている色素(カロテノイド)で、体内の活性酸素を除去します。

紫外線による活性酸素を消去しメラニンの生成を抑制する働きがあり、シミ、そばかすのない透明な肌を作ると言われています。

さらにコラーゲンを生成する効果まで兼ね備え、シミ、しわ、たるみを予防。

リコピンの活性酸素の消去力は、βカロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上と言われています。

また、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化などの予防をして丈夫な血管に。

さらに、脂肪細胞の成長を抑える働きもあり、リコピンを摂ると太りにくくなるなどの女性にとっては嬉しい効果もあります。

脂溶性の成分なので油と一緒に調理すると体に吸収されやすくなります。

熱にも強く、炒めたり煮込んだりしても成分や効能が大きく減る心配はありません。

リコピンはトマトが有名ですが、トマトの他、スイカやグレープフルーツにも含まれます。

ケチャップはリコピンが凝縮されているので、炒め物などにスプーン1杯加えるのも良いかもしれませんね。

βカロテン

βカロテンもカロテノイドの一種です。

βカロテンは腸で吸収されるとビタミンAに変わり、活性酸素から体を守ったり肌の健康を保ちます。

βカロテンには、血管の酸化をの原因である酸化物質の攻撃を防ぐ性質があり、動脈硬化の予防にもなります。

βカロテンはにんじんが有名ですが、ヨモギはかぼちゃの1.4倍あると言われています。

その他にもカボチャやホウレンソウなどの緑黄色野菜や海藻に含まれています。

油に溶けやすい性質なので、炒め物や脂質のあるドレッシングなどと一緒にとると体内での吸収率が大きくアップします。

ポリフェノール

ポリフェノールもリコピンと同様に有名な抗酸化物質ですよね。

なんといっても強い抗酸化力があります。

全ての野菜に含まれ、玉ねぎ、ごま、大豆、ショウガ、コーヒーなど、渋みや苦みが強いもの、色の濃いものに多く含まれます。

チョコレートに含まれるポリフェノールの一種「カカオマスポリフェノール」には精神を安定させストレスに対する抵抗力を高めるという報告もあります。

ポリフェノールには色々な種類がありますが、そのうちウーロン茶ポリフェノールや緑茶カテキンなどは脂肪燃焼を高める働きがあり、太りにくい体を作ると言われています。

その他にもベリー系のフルーツやオレガノなどのハーブ類にも多く含まれています。

イソフラボン

イソフラボンは大豆に含まれるポリフェノールの一種で、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするので、冷え性や生理不順の改善、美白作用なども効果が期待できます。

大豆食品は、納豆、豆腐、豆乳、味噌、きな粉、油揚げなど種類も多いので、1日の食事に取り入れやすいと思います。

まとめ

肌が荒れている方、また、敏感肌や乾燥肌の方も肌は酸化しやすい状態になっています。

抗酸化物質が含まれる食品にはビタミンやミネラルも豊富に含んだものも多いです。

たくさん摂ると言うよりも、毎日少しづつで良いので肌のためにも続けることが大切です。

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