毎年、梅雨の時期や暑くなると、手に水泡ができてかゆくなることがあります。
以前は、手のひらも指も水泡が出るのは当たり前で、それ以外にも荒れていたので気にしてなかったんですが、手荒れが良くなりだしておさまっていたころ、夏に手の付け根と指先に水泡ができ驚いたことがあります。
それまでは冬の乾燥に弱く、夏の方が若干おさまっていましたが(とはいうものの、1年中でしたが)、友人に聞いたところ「汗じゃない?」とのこと
皮膚科に行ったら、汗でなることもあるよと言われ初めて「汗疱」というのがあることを知りました。
汗疱とは
手のひらや足の裏の皮膚の中に汗が溜まり、うまく排出できないことで水泡ができます。
水泡ができ始め、痛みや痒みが出てくることがあります。
手のひらや足の裏に汗をかきやすい人がなりやすく、そのため、湿気が多くなる梅雨の時期や夏に多く見られる傾向があります。
原因
原因はまだ明らかにはなっていませんが、皮ふの中に溜まってしまった汗が、何らかのアレルギーに反応しているともいわれています。
その他にも、食べ物や喫煙、ストレスなどで自律神経が乱れることも原因にあげれらています。
菌とは違う
まず間違いやすいのは白癬菌による水虫です。
水虫は白癬菌というカビの一種が感染し、皮ふの角質層に寄生して起こる感染症です。
汗疱は、汗が原因でなるものなので感染はしません。
症状が似ているため間違われやすいですが、皮膚科ではそれぞれ使う薬が異なるので、自己判断で解決せず皮膚科で診てもらいましょう。
気をつけること
汗疱の初期の水泡ではかゆみがないことが多いのですが、水泡が大きくなり破けて皮膚がめくれてきます。この状態になるとかゆみや痛みが出てきます。
おそらく悩んでいる人はすでにこの状態。
この時気をつけないといけないのが「つぶしてはいけない、かいてはいけない」ということです。
知らないでつぶしてしまう人は結構います。私もその一人でした。「なんだこれ?」と思い針でつぶしていました。
何でつぶしちゃダメなの?
皮膚炎が悪化する原因は色々ありますが、その一つに皮膚表面での黄色ブドウ球菌の繁殖があります。
黄色ブドウ球菌とは
人の皮膚には常に様々な菌が存在しています。黄色ブドウ球菌も皮膚に常在する菌の一つです。
皮膚にいる常在菌には善玉菌と悪玉菌がいて、バランスをとって皮膚が弱酸性に傾けています。
黄色ブドウ球菌はアルカリを好みます。そのため皮膚がアルカリ性に傾いてしまうと「黄色ブドウ球菌」が増殖し、炎症やかゆみを起こします。
黄色ブドウ球菌は、一般的に健康な皮膚には10%~20%常在していますが、アトピー性皮膚炎やアレルギー体質の場合には皮膚がアルカリ性に傾いており50%以上にもなることがあります。
針でもなんでも、つぶしたり掻いたりしまうと傷になります。
かゆくてかく・針でつぶす→傷ができる→細菌に感染する→菌が作り出す毒素などで皮膚の症状が悪化する→さらにかゆくなるのでひっかく。
といった悪循環。
もう一つに、汗疱をつぶすと出てくる汁が、弱酸性の皮膚をアルカリ性に傾けてしまいます。
皮膚表面をアルカリ性にしてしまうので、黄色ブドウ球菌が増殖して炎症やかゆみを起こしてしまいます。
どうすれば良くなる?
色々と対策法が言われていますが、皮がめくれてしまうまでの汗疱はなかなか治りにくいみたいです。
私の場合はアレルギーで手荒れを起こしていて、手のひらや指の水泡以外にも荒れていたので、「汗疱を治す」と言ったこととは離れてしまうかもしれませんが、効果が合ったものをあげますね。
ちなみに、ステロイドも塗っていましたが効いたのか効いてないのかは疑問です。私の場合にはステロイドは根本的な解決にはなりませんでした。
ビタミン
手荒れになりやすい体質でよく挙げられるのが、ビタミンやミネラル不足です。
マルチビタミンを飲むようになってからは荒れにくくなりました。
汗疱の場合、皮ふを生成する効果が高いと言われる「ビオチン」(ビタミンB7)が良いともいわれていますが、私は飲んでいませんでした。ビオチンは、腸内環境が悪化していると吸収されず、悪玉菌に食べられてしまうそうです。
ビタミンAやCにも皮膚や粘膜を守る役割があるので、マルチビタミンも良いです。
乳酸菌
腸内環境を整えるのは大賛成です。というのも、アレルギーで手が荒れてしまっていたので、体質改善目的に乳酸菌のサプリメントを飲んでいます。
腸内環境が整い始めてからは、手はもちろんですが、肌の潤いが全然違います。
そして、ビタミンの吸収もそうですが、ビオチン生成には腸内環境を良くすることが必須です。
その中でも「乳酸菌革命」はビオチンを生成を助けるアシドフィルス菌が入っていて、腸内環境を良くするとともに、ビオチンを自動生成サポートをしてくれるんだとか。
乳酸菌革命公式サイト
乳酸菌革命
実は私も乳酸菌革命を飲んでいます。肌の調子が良いのはそのおかげか。定かではありませんが、腸内環境は絶対よくした方が良いです。
クエン酸リンス
これは、黄色ブドウ球菌に効いたと思われます。搔きまくっていたので、黄色い汁がしたたるほどでした。
いつも使っていたトリートメントが、どうも手に残っている感じがしていたのでクエン酸でリンス作って使っていました。(今もですが)
おけにお湯をためてクエン酸を少々。これを髪に浸けたり上からかけたりしていましたが、使いだしてからかゆみが少し減りました。
不思議だと思い調べたら、クエン酸が皮膚を酸性に傾けていたみたいです。
アトピー性皮膚炎の方の温泉医療で「強酸性の温泉に入る」というのがあります。黄色ブドウ球菌の殺菌作用があり、皮膚疾患の治療に有効なんだとか。
黄色ブドウ球菌が死滅すると皮膚症状や痒みは改善します。
気をつけなければならないのが、強酸性のお湯につかることで黄色ブドウ球菌は殺菌されますが、皮ふが自己回復する際に一時期悪化することがあります。
塩水に手を突っ込んでたこともありますが、私の場合はクエン酸の方がかゆみが薄くなりました。
まとめ
かゆくてかけないのは本当につらいですよね。痛さは我慢できるけど、かくのは悪循環なのはわかってるけど、かゆみは我慢するのが難しいです。
まずは広がらないようにすること。水泡って結構気になってつぶしてしまいがちですが、我慢です。
ビタミンや乳酸菌は補助食になるので、摂ったことによって悪化するということは考えにくいです。色々試して悪化するのが怖いという方はでも試しやすいと思います。
これは私の憶測なんですが、私が指の間に汗疱ができるとき、同時に口角炎ができることがしばしばあります。口角炎ができるときは大抵、暴飲暴食が続いたり体が疲れているときです。
汗疱ももしかしたら、暑さや湿気で体が疲れているか、気候がストレスに感じていてなりやすくなっているのかも。
【追記時】
口角炎と手に水泡が同時に出ったときに「優光泉」飲んだら、ものすごく効きました。
最近は、ビタミンを飲んでも良くならないときは「優光泉」飲むようにしています。
これは肌のレビューなんですが、「優光泉」記事です。良かったら参考に。
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