以前はそんなことなかったのに、ここ数年、汗をかくとかゆくなります。
運動してババーって掻く汗よりも、湿気とかでじわじわと掻く汗がかなりかゆいんです。
ムズムズムズムズ、チクチクチクチク、ビリビリビリビリ。
赤くなるわけでもないし、湿疹ができるわけでもかぶれるわけでもない。一部分なら何となくその部分が何かしらあるんだと思うんですが、もう、全身。
これが結構なストレスで、何も集中できなくなります。
不思議なことに、私の場合は頭は大丈夫なんです。一時期、ストレスのせいなのか大量にフケが出てしまったことがありましたが、昔から頭皮は意外と大丈夫なんだよな~。
何でかゆくなるかまとめてみました。
汗で痒くなる原因
汗って結構、肌トラブルの原因になったりもしますが、今回はかゆみについて。
乾燥肌・敏感肌
汗でかゆくなる人の肌は、絶対と言ってよいほど弱っています。自分ではそう思っていなくても、肌が敏感になっていることは間違いありません。
乾燥するっていうことは、肌のバリア機能が低下して肌の水分が逃げて行ってしまいます。そうすると、外からの刺激に対して弱くなり、かゆくなったり赤くなったり、時にはかぶれてしまったりします。
化粧水とか乳液とかでも染みたりするっていう場合は、乾燥が進み敏感肌になってしまっています。
こんな感じ。
化粧品に含まれる成分にアレルギーがあることもありますが、敏感になってしまっていてしみることも多いんじゃないかな。
乾燥してないけどそうなるのはなんで?
という人もいるかもしれません。
「自分は絶対の自信をもって脂性だ!」っていう人も、インナードライ肌かもしれないです。私がそう。
化粧品買いに行って肌の水分量をはかってもらったら低かった。という残念な結果で、落ち込んで帰ったことがありました。
インナードライっていうのは、肌バリアが低下して水分が逃げちゃうから、水分を逃がさないために皮脂が出る状態。表面は油っぽいのに皮膚の中の水分は少ないっていう事なんです。
そこで私が思ったのは「油が出てるんだから、それがバリアになってて良いんじゃないの?」と。
残念ながら、皮脂はすぐにはがれます。汗を拭くときに一緒に皮脂もぬぐわれます。そして蒸発もします。完全に水分の蒸発を止めることはできません。そして、皮脂が過剰に出ることで、ザラザラしたり、毛穴に詰まってしまいニキビの原因にもなります。
phがアルカリに傾く
乾燥肌も敏感肌も、汗そのものに刺激を感じている場合と、菌の繁殖が関係しています。
CMでもやっているので、肌のph(ペーハー)は弱酸性だと知っている人も多いと思います。
通常、皮ふは肌にいる常在菌(善玉菌と言われる表皮ブドウ球菌など)が、皮脂を栄養として働いていて弱酸性に保たれています。
が、しかし、乾燥肌の人の皮ふの表面は皮脂に分泌が少ないため、phがアルカリに傾いています。反対に脂性の人は皮ふの表面は酸性に傾いています。
http://cho-shinkyu.net/より引用
このアルカリに傾いた肌、皮脂が過剰に出て酸性に傾いた肌は、常在菌のバランスを乱してしまいます。そこで起こるのがかゆみです。
汗をかくと肌がアルカリに傾く
汗をかくとしょっぱいですよね。実は汗にも種類があって、しょっぱくない汗もあります。
サラサラの汗とベタベタの汗
汗腺は、血液から水分やミネラルを汗として出しています。しかし、ミネラルなどの栄養素は体にとって必要な成分なので、汗として皮膚に出る前に血液に再吸収されます。
この時、汗はサラサラですぐに蒸発しニオイはほとんど残りません。
ところが、普段から運動不足やエアコンのきいた部屋に長時間いるなど、汗をかかないような状況にあると、汗腺の機能が弱ってしまいます。
汗腺が弱ると、ミネラル分などの栄養素を再吸収できなくなります。
ミネラル分が汗に混ざることで汗がベタベタした状態になります。ベタベタした汗は蒸発しにくくアルカリに傾くため、菌が繁殖しやすく体臭の原因にもなります。
たまに汗をダラダラとかいてるのに、全然臭くない人がいます。めちゃくちゃうらやましい。そういう人は汗腺がしっかり働いてるんですよね。
ミネラルやナトリウムを含む汗は老廃物も含んでいます。これらが肌に残り、敏感に反応して痒みを起こす原因になります。さらにアルカリに傾き菌が繁殖するという悪循環です。
カビや細菌の繁殖
腸内には善玉菌と悪玉菌がいるのを聞いたことがあるかもしれませんが、肌の上にも菌が存在しています。皮ふに存在する常在菌はおよそ25種類、1兆個以上いると言います。
その中でも善玉菌と呼ばれるものと、悪玉菌と呼ばれるものがあります。
基本的には、弱酸性では善玉菌が働き、アルカリ性になると悪玉菌が働きます。強酸性になると善玉菌が繁殖しすぎて炎症を起こしてしまうこともあります。
善玉菌が良いもので悪玉菌が悪いものというわけではありません。問題はそのバランスです。
アルカリに傾いた肌が、バランスを乱すというのは悪玉菌が増えてしまうということです。この細菌が肌に刺激になってしまうんですね。
汗でかゆくなるのはどうすればおさまる?
基本的には、汗をかいたら流す。もしくは拭く。そして、乾燥しているので保湿するという2点です。
水分でふき取る(シャワー)
家にいるときはシャワーで汗を流すのが手っ取り早いです。
汗を拭くときは濡れたもので!
外出中は、ハンカチやタオルなどを持ち歩いていると思います。
乾いたハンカチやタオルで拭き取ってしまうと、本来蒸発するはずの汗がなくなり、体温が下がらなくなります。体温が下がらず熱がこもった状態なので、またすぐに汗が出てきてしまうんです。
さらに、乾いたハンカチやタオルは汗の成分のうち水分だけを吸収してしまいます。その他の成分を皮膚に残すことになり、雑菌が増殖してしまいます。
ハンカチやタオルは、できれば濡らしてから汗を拭きましょう。濡れたハンカチやタオルを持ち歩くのは大変なので、添加物が少ない拭き取りシートなどが良いかもしれません。
保湿
シャワーを浴びた後も、汗をかいてふき取った後も、肌の水分が蒸発しやすいので保湿は大切です。
で、保湿してかゆみがおさまるならまだ良いんですが、私の場合は保湿しても全然ダメでした。
特に油分の多いものはダメで、ワセリンもダメでした。むしろ余計にかゆくなるんです。熱がこもるからなのか、毛穴が詰まるからなのか。
とにかく油分はダメで、どちらかというとサラっとした保湿クリームの方が効果がありました。でもこれも時間が経つとかゆみが出てきちゃうんですよね。
これは個人差があると思うので、まずはワセリンで試してみると良いかも。
乳液や保湿クリームでもかゆくなる人、外出中やお化粧してるときなどはコレがお勧め
それと、外に出るときに化粧してるときは、水分を含んだもので拭き取るのは難しいんです。
私の場合は、風に当たったり涼しい場所に行くとおさまるので、ビルの中に入ったりしてたんですが、面倒くさい。それにやっぱりチクチク、ビリビリするのは不快です。何か良いものはないかと色々試した所「ファムズベビー」が良かったです。
ファムズベビーは、皮ふの角質にとどまり、通常であれば8時間もつという泡の保湿剤なんですが、肌の表面に残るので、汗が直接肌につきません。
直接肌に汗がつかないので、菌の繁殖が防げます。(100%じゃないけどね)
最初はやっぱりダメかな。と思ったんですが、3日くらい続けて使ってたらおさまってきました。
ムズムズムズムズ、チクチクチクチク、ビリビリビリビリ、ってなってたのが、ムズ、チクチク、ビリ、くらいになりました。
日焼け止めやファンデーションの前に塗るので、外出中には良いと思いますよ。
私は頭皮は大丈夫なんですが、フケ症や頭皮のかゆみにも効果あるみたいです。
ファムズベビーでもまだちょっとかゆみがあったので、家にあった「イビサソープ」試したら、めちゃくちゃ効きました。やはり菌だったのか。
イビサソープはデリケートゾーン用で出てるんですが、顔にも使える薬用の泡タイプの石けんです。
「イソプロピルメチルフェノール」っていう成分が入ってて、殺菌作用があり抗菌性、抗真菌性があります。身体に発生する多様な細菌やカビに対して殺菌性があります。
で、薬用の石けんを使うときに注意しないといけないのは、皮ふの良い菌も殺してしまう事です。
イビサソープは、薬用で殺菌効果があるけど、肌の良い菌まで殺してしまわないような配合にいているんだそうです。
これは1回目でかなり効果ありました。冷房かけなくても寝られました。
私は家にあったので使っているんですが、コラージュフルフルも良かったです。コラージュフルフルは、家にサンプルがあって試したら結構良かった。
というのも、イビサソープは高いから全身に使うのを躊躇してしまう。という悲しいお財布事情。
公式サイト【コラージュフルフル】
両方とも、皮ふの悪玉菌である菌を殺菌して、ニオイの悩みにも良い。っていう商品。かぶれとかにも良いです。
肌のしっとり感とか、ニオイとかも気になる人はイビサソープおすすめ。ニオイに関してはイビサソープの方が効果あります。
あと、肌がしっとりするのもイビサソープの方でした。さすがにちょっと高いだけはあります。
まとめ
そんなわけで、夜はイビサソープorコラージュフルフル、外出時はファムズベビーを使用するという贅沢をしていますが、かゆみはだいぶなくなりました。
まずは水分で拭き取ってみて、保湿してみてください。それでもダメな場合は、殺菌作用がある優しい石けん試してみても良いと思います。
大切なのは掻かない事。掻いちゃうと、どんどんかゆみが増しますし、跡にもなりますからね。