手荒れや肌荒れ・アトピーにも良いかもしれないLPSサプリメント

最近メディアでも話題になっている「LPS」という成分が、手荒れや肌荒れ、ましてやアトピーにも良いかもしれない。

良いかもしれないというのは、まだ、自分で効果を出していないという事なんですが、あるアトピーの知人がLPSのサプリメントを飲み始めてアトピーが良くなったというのです。

実際に見てもカサカサだった肌が良くなり、乾燥している感じがしませんでした。

見たときにその方は3カ月ほど飲んでいる状態だったんですが、3ヶ月で肌の改善がされていたので、これはすごいかもと思い、今、自分でも飲んでいます。

私はアトピーではないんですがアレルギーがあって、肌が割と弱く季節の変わり目などには手や肌に出てしまうんです。

その効果はまた別の記事にさせていただくとして、今回はLPSがどのような働きをするのか説明をしていきたいと思います。

LPSとは

LPSとは「Lipopolysaccharide(リポポリサッカライド)」の略で、糖と脂質がくっついた糖脂質で、日本では「リポ多糖」と言います。

ビタミンのように体の栄養になり、免疫機能を活発にすることから別名を「免疫ビタミン」とも呼ばれています。

私はコレを初めて聞いたとき、日本語すら意味が分かりませんでした。

以前、世界一受けたい授業で紹介されていて「へえ~こんなのがあるんだ~」くらいの感じでした。

簡単に言ううと、免疫に関わる「マクロファージ」を活性化させて免疫力をつけるとうもの。

免疫について

免疫力が低下していると、風邪をひきやすいとかインフルエンザにかかりやすいとか、その他にもアレルギー体質や大病にもなりやすくなります。

不思議なもので、私は風邪をひきにくいんですよ。

4年に1回くらい。自分の中でオリンピック来た!って思うほどほとんど風邪は引かないんです。

その代わり、違う病気にかかることが多いです。

めちゃくちゃ免疫力が低下していた時には、帯状疱疹や腎盂炎、肺炎などやりました。インフルエンザも1度かかりましたが免疫力が低下している時でした。

最近は安定していて、でも、疲れていたり睡眠不足が続くと出るのが手と肌です。口にも出るかな。

とにかく皮膚表面に何かしらできます。

これって個人の免疫力の差だったり弱い部分だったりしますが、そもそも免疫力とは、外部からの異物(ウィルスや細菌など)の侵入や細胞が変異して起こるがんなどから体を守ること。

で、この体を守ることに関わるのがマクロファージです。

マクロファージの働き

マクロファージは白血球の一種で、死んだ細胞や異物など、体内にある不必要なものを見つけると自分の中に取り込んで酵素によって分解して処理します

免疫の働きは細菌やウィルスを侵入させない事。侵入してきた細菌やウィルスと闘う事です。

体の中で異物を見つけると、マクロファージ、顆粒球の好中球が異物を食べて、さらにNK細胞が異物を破壊します。

これが「自然免疫」といって生まれつき持っている免疫です。

自然免疫で対応できなかったときには、リンパ球が抗体を作るなどをして細菌やウィルスと闘います。

これが「獲得免疫」です。

感染や予防接種などで得られる免疫で、同じ病原体が体に入ってきたときに排除する働きをします。

マクロファージがヘルパーT細胞に異物が侵入してきたことを伝えます。ヘルパーT細胞はサイトカインという物質を分泌してキラーT細胞やB細胞に指令を出して細菌やウィルスと撃退させます。

そして、マクロファージがその抗原を食べて掃除します。

通常は免疫細胞が異物をキャッチして排除しようとするのに対して、免疫力が低下している人の免疫細胞は異物から離れてしまうそうなんです。

このマクロファージを活性化させるのが「LPS」というわけです。(やっと出てきました)

LPSは植物から発見された

LPSは漢方生薬や有機野菜、玄米などの穀物などのグラム陰性菌の細胞壁にある糖脂質で自然界に存在しています。

長年マクロファージの研究をしている杣源一郎先生が、人の口から入れる安心・安全の中にマクロファージを活性化させるものはないかと、膨大な食品の成分を探索して実験や検証を重ねた結果、小麦から発見されたのがLPSです。

それは小麦の成分ではなく、小麦にくっついている「パントエア菌」の細胞膜表面にマクロファージを活性化させる成分があることが分かり、さらに研究を勧めた結果、パントエア菌は野菜や果物、殻類には必ず存在していることがわかったそうです。

グラム陰性菌とは

細胞壁をもつ細菌は大きく分けて2つあります。

・グラム陰性菌
・グラム陽性菌

この違いは、菌を覆っている膜の違いにあります。

「グラム陽性菌」には、乳酸菌、ビフィズス菌、結核菌、黄色ブドウ球菌などがあります。

「グラム陰性菌」には、大腸菌、サルモネラ菌、酢酸菌、パントエア菌などがあります。

乳酸菌や酵母菌にはLPSは存在しないんだそうです。

LPSの安全性

安全性って、安全じゃないのか?と思ってしまいますよね。

で、ですね。いろいろと調べているとこういった内容のものを見つけます。

「グラム陰性菌の膜「リポ多糖(LPS)」は内毒素であり、ヒトや動物の血中に入ると発熱や発疹、ひどい場合にはショック状態を起こす。」

え?危ないじゃん!

と思いますよね。

どうやら、LPSが大腸菌などから見つかったことで危ないとされてきたそうなんです。

自然界において、LPSは腸内細菌に由来するほか食用植物や漢方薬にも付着している。経口・経皮のLPSの自然摂取では毒性はなく、むしろ免疫系の成熟・調節に寄与していることを示す報告もある。たとえば、乳幼児期におけるLPSの自然摂取が、アレルギー体質になることを防いでいること[5]、生体内抗菌物質を誘導することで抗生物質耐性菌の繁殖を予防すること[6]、マウスにおける実験でLPSをインフルエンザの舌下ワクチンに添加することでIgGのほかIgA抗体の産生を高め予防効果が高いこと[7]、皮膚では、LPSのシグナル伝達が皮膚の創傷治癒やアレルギー抑制に必須であること[8],[9]などが報告されている。さらに、炎症を抑制的に制御する制御性T細胞(Treg細胞)はLPSの刺激を受けることで、好中球の炎症誘導を抑制することが報告されている[10]。尚、外界との接点に存在する腸管マクロファージや皮膚のランゲルハンス細胞はLPSで刺激しても炎症性サイトカインを誘導しないことが報告されており[11],[12]、LPSは生理的作用として生体恒常性維持に働く側面がある。

Wikipediaより引用

サプリメントも出ていますが、基本的には小麦発酵由来のLPSを抽出したものです。(基本的にはというのは、米発酵由来のLPSを抽出したサプリメントもあるからです)

LPSのサプリメントを出しているところに確認したところ、LPSにも種類があって植物から抽出したLPSは作用基準が異なるそうで、1度に多く摂っても安全です。とのこと。

そりゃそうですよね。安全じゃないものを製品化したら危ないですもんね。

LPSが手荒れや肌荒れやアトピーにも良いかも

まず第一に、免疫を活性化してアレルギーなどの反応を抑制するという事です。

乳酸菌に含まれるペプチドグリカンや、酵母やキノコなどに含まれるβグルカンが免疫活性化物質としてありますが、LPSはこれらに比べて1000倍~10000倍もの免疫活性力が確認されているそうです。

2つ目は、肌を健康に保つ細胞を活性化するという事です。

マクロファージは全身に存在していて、皮ふにも「ランゲルハンス細胞」と言う形で働いています。

ランゲルハンス細胞は表皮に位置する細胞で、異物や腫瘍を見つけると排除するという免疫機能を持っています。

また近年、ランゲルハンス細胞とアトピー性皮膚炎が深く関わっていることがわかってきているそうです。

アトピーではランゲルハンス細胞の機能が低下しているため、免疫を過剰に反応させてしまうのではないかと考えられています。

ストレスがあると、ランゲルハンス細胞は減少することがわかっています。その他にも老化や紫外線による活性酸素などでも減少します。

ランゲルハンス細胞を活性化することで肌を健康に保てるということです。

そして、ランゲルハンス細胞はLPSに反応して皮膚の免疫を活性化するというのです。

さらに、ランゲルハンス細胞だけではなく、皮ふのバリア機能を高めたり炎症を抑制するそうなんです。

最近ではLPS化粧品もでています。

マクロファージをLPSで活性化することで、線維芽さいぼうが増殖されヒアルロン酸やコラーゲンなどの量が増えるそうです。

パントエア菌LPS化粧品 imini(イミニ)リペアセラム

その他にもLPSには様々な働きがあります。

・腸内の蠕動運動を促進
・アトピーの改善
・花粉症の抑制
・がん予防
・アルツハイマー病予防
・うつ病予防
・高血圧予防
・糖尿病予防
・骨粗しょう症予防

LPSのサプリメント

LPSは乳酸菌との同時摂取でより効果が発揮するそうです。

LPSのサプリメントはいくつかありますが、ほとんどが乳酸菌が配合されています。

また、安全性や安心して摂れる目安として、LPSの研究を長年行っている「自然免疫応用技研株式会社」の純正LPS素材(パントエア発酵抽出物)を規定値以上配合しているLPSのマークが入っているサプリメントがあります。

ハイパーLPS500



「株式会社はつが」から出ているLPSのサプリメントで、粉末状になっています。

内容量は38gで、1日スプーン1杯でLPSを500μg摂れ、約33日分

ハイパーLPS 500は、LPSの生みの親である新潟薬科大学 杣源一郎教授が開発した自然免疫応用技研(株)製 純正LPS製品です。

公式サイト: LPS(リポポリサッカライド)【ハイパーLPS500】

LPSは、イネ、そば、じゃがいも、さつまいも、レンコン、しいたけ、ほうれん草、りんご、ナシ、緑茶、海藻などの食材にくっついているので、そういったものを食べるとLPSを摂取できるそうです。

例えばビタミン剤。ビタミンが足りてなくて肌が荒れている場合などに保護食品としてサプリメントを摂ることもあると思いますが、LPSも同じように、日常では足りないLPSを補うためにあります。

LPSは、野菜や穀物に多くくっついているそうですが、農薬や食品添加物などで素材そのもののLPSの力を抑えてしまうんだそうです。

まあ、でもこれはビタミンも同じことが言えますよね。

これだけ食品が多い世の中で栄養失調の日本人は増えてると言いますからね。日常で食べるものにも気を付けたいところです。

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