きのこはダイエットにも良い食材で紹介されることも多いですが、腸内環境を整えて体内に溜まった老廃物や毒素を排出するにも役立ちます。
便秘になるとニキビが出来るひとはいると思いますが、手荒れや肌荒れに悩んでいる人も腸内環境を整えることも重要です。
最近は、研究でもアレルギーやアトピーなども腸内環境が深く関わっていることがわかってきました。
実は、私自身腸内閑居が悪化しやすく、便秘や下痢を繰り返していた時は肌の荒れはひどく、おさまっていた手荒れも再発しました。
便秘や下痢がおさまるとともに、肌も良くなり手荒れも治りました。
きのこは腸内環境を整えるのを助けてくれます。
きのこがデトックスに良いわけ
きのこには、ビタミン群やミネラル群、食物繊維が豊富に含まれています。中でもビタミンB群やビタミンDは野菜よりも多く含まれています。
ビタミンが豊富な野菜は脂肪の燃焼を助け代謝をスムーズにして、体から毒素を排出する力を高めます。
ミネラルも有害金属を排出するのにも欠かせない栄養素です。
また、きのこ類にはβグルカンという多糖類が多く含まれています。
βグルカンは、免疫をつかさどるマクロファージを活性化させ、アレルギーなどを抑えると言う報告も多数されています。
βグルカン、植物性キトサンなどの糖質で構成されているキノコキトサンと言う食物繊維が脂肪を減らす作用があります。
体に溜まった余分な水分や有害ミネラルなどの毒素は脂肪の中にも溜まるので、脂肪を減らすこともデトックスには重要です。
・しいたけ
しいたけも食物繊維が豊富で、不溶性食物繊維は有害物質を腸内で抱え込んで排出します。
ビタミンB1、ビタミンB2も豊富で、脂肪の燃焼を助け代謝をスムーズにして、体から毒素を排出する力を高めます。
その他にも、ビタミンD、ナイアシン、葉酸、グルタミン酸などが豊富に含まれています。
干ししいたけは、食物繊維の量が約12倍、ビタミンDは8倍、葉酸は3倍にもなります。
また、しいたけにはβグルカンのほかキノコ特有のレンチナンという多糖類が含まれます。
レンチナンは、免疫力を高めてがんを予防する効果やアレルギーの改善が期待されている成分です。
・しめじ
しめじは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスがよく、βグルカンも含まれています。
ビタミンB1、B2、D、ナイアシン、葉酸、うま味成分であるグアニル酸などが含まれます。
その他、リジンというアミノ酸も含まれます。リジンはカルシウムの吸収を促進したり、酵素の生成にも関わるアミノ酸です。
・ぶなしめじ
ぶなしめじは、しめじよりも食物繊維や葉酸が多く、その他にも、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ナイアシン、パントテン酸なども豊富に含まれています。
その中でもカリウムの含有量はきのこ類の中では多く、体の不要な水分を排出のを助けます。
うま味成分のアミノ酸も多いので、料理の時にコクを出すのに役立ちます。
・えのきだけ
えのきだけは、きのこのなかでも食物繊維が豊富です。血中の余分な脂を便と一緒に排泄してくれます。
また、βグルカンの一種レンチナン、βグルカンを含むキノコキトサンの含有量もトップクラスです。
ビタミンB群、マグネシウム、鉄、亜鉛などを含み、ミネラルの量はしいたけ以上です。
その他にも、玄米にも多いGABAが豊富で、神経の興奮を抑えてリラックス効果も期待できます。
・まいたけ
まいたけは、ビタミンD、亜鉛、食物繊維、βグルカンを含みます。特に亜鉛が豊富で、亜鉛はビタミンCとともにコラーゲンの生成を助けます。
たんぱく質の代謝を高めるナイアシンも含まれるので、細胞の再生力が高まるのに役立ちます。
まいたけには、まいたけだけが持つβグルカンの一種であるMDフラクションや、MXフラクションという成分が含まれます。
これらはマクロファージなどを活性化させ、免疫力を正常化する働きがあります。
まとめ
この他にも、なめこ、まつたけ、きくらげ、エリンギやマッシュルームなどももちろんデトックスに使えます。
マッシュルームは口臭予防にも用いられていますね。
便が緩くなることもあるようなので注意した方が良いですが、便秘の人は1日半パック~1パックほど食べると良いそうですよ。
スーパーで求めやすいものばかりですし、寒くなって体を動かすのが嫌な時期にも、お鍋などに入れると良いかもしれませんね。