もともとハーブティーは脂肪燃焼や利尿作用、また、リラックス効果などもあり古くから飲まれてきているものですが、最近は「ハーブデトックス」などが流行ってますよね。
アーユルヴェーダではスパイスもデトックスに良いとされ使用されています。
デトックスに必要なのは、
1、体に不要なものや酸化させるものを減らす
2、体内に溜まったものを出す
3、栄養を補給
4、血流を良くする
大きく分けてこの4つが必要だと感じています。
スパイスやハーブはこの中の2と3。さらにお茶などにすることで血流も良くなります。
手荒れや肌荒れにデトックスが必要だな。と思いまとめてます。詳しくはこちら
スパイスとハーブの違い
そもそもスパイスとハーブってどう違うのか気になって調べてみました。
どうやら諸説は色々とあるそうですが、はっきりした定義はないようです。
例えば
茎や根を使っているのがスパイスで、葉っぱを使っているのがハーブだとか
香辛料と香草の違いだとか
薬効があるかないかの違いだとか
様々です。
スパイスやハーブは効能が様々だからこそなんですが、モノによっては子宮を刺激するものがあり、妊娠中は控えた方が良いものもあるので注意が必要です。
それだけデトックスの効果が強いという事もあるのかもしれません。
スパイス&ハーブでデトックス
スパイスやハーブにはものすごく多くの種類がありますよね。
ハーブで思い浮かべるのはやはりハーブティー。スパイスは、私はカレーを思い浮かべてしまいます。
料理に詳しい方はもっと違う方法でも用いるんだと思いますが・・・。
あっ!!そういえばホットワインにシナモン入れます!
種類も豊富なのでハーブティーやカレーだけでなく色々なものに加えて使えますね。
スパイスやハーブは、たくさん摂るというよりも少量を毎日とると、少しづつデトックスできるそうです。
シナモン
シナモンはニッキとも呼ばれています。また、漢方では「桂皮」として葛根湯にも配合されています。
糖尿病患者が1日1gのシナモンを40日間摂取したところ血糖値が低下したと。いう調査研究が報告されているそうです。
・血流の改善
・血管の修復
・冷え性
・むくみ
・消化促進
・便秘
・くすみ
など、女性ならではの悩みにも効果的です。
ビタミン群やポリフェノールも含まれているので、活性酸素の除去にも役立ちます。
私は朝のコーヒーに1gほど入れています。スティックもあるので、お水や白湯に浸けておくのも良いかもしれませんね。
目安は1日1g~3gほど。
過剰摂取は肝臓に良くないので気を付けましょう。
バニラ
バニラは甘い香りでお菓子に入っているイメージですが、スパイスの一種です。
甘い香りの主成分「リナロール」には、イライラや興奮を鎮める作用があり、リラックス効果があります。
また、腸内のガスの排出を促す効果もありお腹のあハリが気になる方におすすめです。
その他にも感染症を予防する効果があると言われています。
バニラは、バニラビーンズとしてスティック状か、エッセンスオイルで売られています。
眠れないときにホットミルクなどに入れて飲むのも良いかもしれませんね。
クローブ
クローブは、チョウジノキという植物の花の蕾を乾燥させたもので、スパイスの一種です。
漢方では、消化不良、嘔吐、下痢の改善としての胃健薬。解熱、利尿、消炎などに用いられる生薬としても使われています。
クローブに含まれるオイゲノールは殺菌効果や抗酸化作用があり、口臭予防にも良いと言われています。
私はホットワインにシナモンを入れると言いましたが、同時にクローブも入れます。
もちろん料理も使えますし、紅茶やコーヒーにも合いますよ。
クミン
クミンはスパイスの中でもデトックス効果が高いと言われています。
クミンに含まれる香り成分「クミンアルデヒド」には、食欲増加・消化促進させる働きがあります。古くからお腹が痛いときなどにも使われてきました。
また、コレステロール低下、リラックス効果、夏バテ防止、生理不順を改善するともいわれています。
カレーに使われていることが多いですが、炒め物やごはんに混ぜるとエスニック風になりますよ。
ジンジャー
ショウガですね。
ショウガは辛み成分ジンゲロン、ジンゲロールと言った成分が血液循環を促進させ体を温めることは有名です。
体を温めることで代謝が活性化され、脂肪燃焼が促進されるのでダイエットにも効果が期待できます。
体内の余分な体液を取り除くとされ、漢方薬の多くにも含まれます。
また、香り成分であるガラノラクトンは唾液と胃液の分泌を促します。
体に炎症を起こす物質を抑える働きや、殺菌、抗菌作用があります。
すりおろしてジンジャーティーにするもよし。食べてもよし。
刺激が強いので胃腸が弱い方は食べ過ぎには注意です。
カルダモン
カルダモンはショウガ科の多年草で、アーユルヴェーダや漢方でも古くから使われて「スパイスの女王」とも呼ばれています。
パウダーか種のまま売られています。
カルダモンの成分「シネオール」は口臭や消臭に使われています。
また、リモネンやボルネオールと言った香り成分は、リラックス効果があります。
その他、消化促進に効果があると言われ胃腸の調子を整えます。利尿効果もあるので腎臓に溜まった老廃物を排出するのにも役立ちます。
カレーに入れるのが一般的ですが、お茶などの飲み物に入れても良いようです。
ミント
ミントはシソ科ハッカ属の多年草。スーッとするのが特徴です。
ミントにはペパーミントやスペアミントがあります。
両方ともミントではありますが、効能や作用が少し違います。
ペパーミント:セイヨウハッカ
・美肌効果
・胃腸機能の促進
・口臭予防
・花粉症などの予防
スペアミント:ミドリハッカ
・胃腸機能の促進
・口臭予防
・リラックス効果
・かゆみの緩和
両方とも、強い抗菌作用があり、消化不良や胸やけなどの改善にも用いられます。
タンニンやミントポリフェノールなどのポリフェノールも含まれ、抗酸化作用も高いハーブです。
お茶もありますし、飴やガム、お菓子などに使われていることが多いですかね。
以前、ベランダで育てようとして失敗したことがあります。虫がつきやすくて難しい。
もしかしたら、スーパーではあまり見かけることが少ないかもしれません。
ミントティーで購入した方が摂りやすいかもしれないですね。
バジル
バジルは緑黄色野菜にも入ります。
そのためカロテンが豊富で、ビタミン、ミネラル、鉄、カルシウム、食物繊維なども豊富に含まれています。
香り成分が多いのも特徴で、リナロール、カンファー、オイゲノールには鎮静作用があり、不安感を抑えリラックスさせてくれます。
殺菌作用や抗菌作用も高く、胃腸の働きも良くします。
ピザやパスタには欠かせないイメージですが、私はバジルソースが好きで良く買います。
細かく刻んだものも使いやすいと思います。
ローズマリー
ローズマリーの精油にはジテンペルという成分が含まれていて老化防止の効果が期待でき、若返りのハーブとも呼ばれています。
ジテンペルは抗酸化作用が高く、脂質の酸化を抑制する働きがあります。
その他にも抗酸化力が強い、ロズマリン酸やポリフェノール、フラボノイドなどのファイトケミカルが豊富です、腸内のガスを排出したり、発汗や利尿を促進する働きがあります。
また、香り成分には頭をスッキリさせる作用があり、精神を安定させる働きをします。
イタリアで香草焼きを食べたときは感動しました。家でもオーブンがあれば楽なんですけどね~。
乾燥した葉っぱはスーパーでも買えます。粉末もあるみたいですが、粉末も使いやすそう。
パクチー(コリアンダー)
パクチーは香草、中国パセリ、コリアンダーとも呼ばれ、デトックスの即効性や確実性が高いことが知られていますが、どのような成分が作用しているのか、そのメカニズムはまだよくわかっていません。
有害金属を排出すると言われていますが、尿中に含まれる有害ミネラルの排出量を比較したデータは報告されています。
ビタミン類が豊富で、抗酸化作用が高く抗菌効果もあり、体臭や口臭予防にも用いられています。
また、香り成分のリナロールには健胃作用、調整作用があり、消化器系全般の働きを整えます。
その他ゲラニオールという香り成分は、女性ホルモンのバランスを整える働きがあり、ボルネオールは鎮痛や鎮静作用があります。
以前はあまり見かけない食材でしたが、流行りもあって身近で買えるようになりましたよね。
乾燥や粉末もあります。コリアンダーで売ってることが多いかもしれません。
タイム
タイムはシソ科タチジャコウソウ属の多年草。
殺菌力が強く、古代のエジプトではミイラの防腐剤に使用されていたんだとか。
殺菌力や消毒効果があるので、口腔内や皮膚の炎症抑制にも有効で、うがい薬としても利用されることがあります。
カルシウム、マンガン、ビタミンB群などが含まれ、脂肪やたんぱく質、糖質などの代謝をスムーズにします。
スーパーではスパイスやハーブの場所に粉末で置いてあると思いますが、生や乾燥のタイムはあまり見かけないです。
そい言えば、乾燥のタイムがカルディにはありますね。
オレガノ
オレガノもデトックスをするうえでよく使われているハーブです。
オレガノから抽出される精油には、カルパクロールとチモールという成分が含まれ、強い薬効があります。
抗菌・殺菌力が強く、消化促進、発汗作用などがあります。
また、強い薬効があり、風邪、生理痛、口内炎、疲労などをやわらげるなどの働きがあるとされています。
私はオレガノが大好きで、一時期パン作りにはまってた友人に大量に使って作ってもらったことがあります。(自分では作らない。という怠惰さよ・・・。)
その時は、レストランや洋食屋さんなどのための業務用が売られているお店で買ってましたが、乾燥しているものであれば、今は普通にスーパーでも購入できますね。
ディル
ディルはイノンドとも呼ばれています。利尿作用がありデトックスにも用いられています。
ディルに含まれる精油成分であるカルボンは消化促進の効果があり、香り成分のリモネンはリラックス効果があります。
また、鎮痛効果が知られ、古くから胃腸の痛みをやわらげるために使われてきました。
ローズマリーやオレガノのように、マリネや香草焼きなどに相性がよいハーブです。
もちろんハーブティーとしても飲まれます。使い勝手が良いと思いますよ。
サフラン
サフランはアヤメ科のサフラン属の多年草で「世界一高価なスパイス」と言われ生薬としても使用されています。
スペインのパエリアなどが有名ですが、地中海料理には良く使われているスパイスです
赤い色はカロテノイドで、カロテンが豊富で、香りの酢成分出るサフラナールも含まれています。
サフラナールは、血行促進、生理痛、月経過多、更年期障害など、婦人科系の症状を改善するとされ、更年期や生理痛の予防にも用いられています。
お米と一緒に使うことが多いかもしれませんが、お茶としても飲めますし、ドレッシングと混ぜても良いと思います。
ターメリック
ターメリックとは英語名で、ウコンとされることが多いと思います。
ターメリックにはポリフェノールの一種、クルクミンが豊富です。
クルクミンは胆汁の分泌を促して肝臓をサポートします。肝臓が脂肪や余分なものをデトックスする力をアップする働きがあります。
クルクミンは抗酸化力も高いので、アンチエイジングや美白にも役立つスパイスです。
ターメリックはカレーに入っているイメージですが、粉末であればなんにでも使用できます。
炒め物やスープなどに一つまみ加えるのも良いと思います。
ローリエ
ローリエとは月桂樹、ベイリーフとも呼ばれます。月桂樹の葉っぱを乾燥させたスパイスです。
唾液の分泌を促進して消化を助けるほか、肝臓や腎臓を元気にしたり、発毛を促進、フケを防ぐなど、髪にも良いスパイスです。
ローリエに含まれる香り成分のシネオールやリナロールは、殺菌・抗菌作用があり、ゲラニオールなどには消化促進作用があります。
うちの母は良くカレーに入れていましたが、スープでもシチューでもOK。粉末にしてサラダにかけるのも良いかもしれません。
レモングラス
レモングラスはトムヤムクンに入っているハーブで有名ですよね。
レモングラスは、インドでは古くから感染症や熱病に効く薬草として利用されてきました。
殺菌・抗菌作用があり、頭痛、腹痛、下痢などの症状を緩和させます。消化を促す働きもあるので食べ過ぎや胃もたれにも役立ちます。
また、香り成分のシトラールには気持ちを落ち着かせる作用があり、抗菌、抗炎症、鎮痛などの作用もあります。
香りが良いのでお茶にするのが良いかもしれません。生姜を混ぜるとアクセントになりますよ。
マスタード
マスタードは洋辛子のこと。サンドウィッチやホットドッグなどには欠かせませんよね。
最近では海外のものが増えて種類も豊富です。
粒粒のものがあると思いますが、あれはからし菜の種子。消化を促進し脂肪を分解する働きがあります。
和辛子に比べて辛みがマイルドなのが特徴ですが、これはベンジル辛子油という成分に発揮性があるため。
1日に小さじ1杯ほど良いそうです。
わさび
一時期わさびはダイエットに良いと流行った記憶がありますが、私は殺菌効果の為に秘境に行くときに持っていくことがあります。
わさびに含まれる辛味成分「アリルイソチオシアネート」が食中毒を予防する働きがあるそうです。
また、メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートという成分はは解毒力を上げる働きがあり、体の中の老廃物や毒素を体外に排出します。
わさびには、カルシウム、カリウム、ビタミンCなども豊富に含まれているため、美容にも役立ちます。
・殺菌解毒作用・血行促進・冷え性などにも効果的です。
さんしょう
山椒と言えばうなぎ。食卓に調味料として置いてあることは多くないかもしれませんが、デトックス効果の高い香辛料です。
山椒にはサンショウオールという辛み成分が含まれていて、新陳代謝を活発にする働きや発汗作用があるため、血行を良くして冷えを改善にも良いと言われています。
また、サンショウオールには胃もたれや消化不良を助ける働きもあるため、胃腸機能のUPにも役立ちます。
カルシウムやカリウムも含まれているので、利尿作用もありデトックス効果も期待できます。
ハーブの代わりに一振りしてもアクセントになりますよ。
とうがらし
唐辛子もダイエットに話題になることがありますが、デトックス効果も高い香辛料です。
唐辛子に含まれるカプサイシンには発汗作用があり、体内脂肪を分解する働きがあります。血行促進にも役立ちます。
カルシウム、カロテン、ビタミンB群、ビタミンCなど、美容にも良い成分も豊富です。
腸内の異常発酵を抑えたり、夏バテ防止、代謝アップなど多彩な作用があります。
唐辛子も乾燥したものや粉末もどこでも手に入りやすいので使いやすいですよね。
こしょう
「スパイスの王様」とも呼ばれている胡椒。
胡椒に含まれる辛味成分「ピパリン」には血管拡張作用があり、血液循環を良くし血行を促進して冷え性の予防にも役立ちます。
また、エネルギー代謝も助けるので脂肪が燃えやすくなります。
抗菌作用や消化促進作用もあり、疲労回復にも良いと言われています。
カリウム、カルシウム、ビタミンB群、鉄なども豊富です。
黒コショウ、白コショウ、赤コショウなどの種類がありますが、黒コショウがが最も効果が期待できるようです。
まとめ
いくつか挙げてみましたが、ハーブやスパイスは種類も豊富でデトックス効果の高いものはまだまだあります。
最近は手に入りやすいものも増えてるので、料理や飲み物に加えてみても良いかもしれませんね。
ハーブやスパイスは抗酸化作用が高もの顔いので、同じものを毎日少しずつでも良いですし、違うものを毎日少しずつでもデトックス効果もが期待できると思います。
同じものを毎日じゃ飽きちゃいますもんね。