食器用洗剤は一般的に、水(お湯)と洗剤が混ざり泡立つことで汚れを落としますが、同時に手に必要な皮脂も一緒に流してしまいます。
その洗剤が原因で、手荒れを起こしてしまう方は非常に多いです。一度、お家の食器用洗剤を見直して、手荒れの改善をしてみませんか。
食器洗剤で手が荒れる理由
・食器洗剤の洗浄力に強さ
・手の油分をとってしまう
・合成界面活性剤による刺激
そもそも手は、顔に比べて油分の分泌が少ないのです。手のひらには油分を出す皮脂腺が存在しません。その上、体の中で一番水に触れる回数が多い場所です。
洗剤の洗浄力で油分が取られた手は、膜(バリア)がなくなった状態です。
バリアがなくなると、水分を80%維持し、つなぎとめている役割のセラミドが外に出てしまいます。
セラミドが減っている状態でハンドクリームやワセリンなどで膜を張っても、根本的な解決にならず、水仕事をするとまたすぐに荒れてしまいます。
またその状態が続き敏感肌になもなります。敏感肌になることでヒリヒリしたり、皮膚が薄くなってしまいます。
薄くなり敏感になった皮膚には、合成界面活性剤や合成香料、合成着色料、防腐剤などは刺激になります。さらに乾燥が進み、敏感になり、と、繰り返してしまいます。
治りにくい理由
・回復する前に洗剤に触れる
・代謝が悪い
できれば、食器洗剤に触らないようにすること。手袋は絶対です!
肌はターンオーバー繰り返しています。セラミドの生成は約4週間で生まれ変わると言われていますが、年齢を重ねたり、代謝が悪いと、その期間は長くなります。
ターンオーバーがうまくできない場合、皮膚の角質が剥がれ落ちず厚みが出て、皮ふ自体硬くなることもあります。
回復期間に何度も洗剤に触れてしまうので、治るどころか手荒れが進んでしまいます。
食器洗剤を変えた方が良い理由
手袋をしていれば洗剤に触れないので、ある程度は良くなると思いますが、良くなってくると「ま、いっか」と素手で洗い物をしてしまうもの。その時に同じものを使っていると、また、手荒れを繰り返してしまいます。(これは私の実体験です。1度でも調子に乗ると、一気に荒れます。)
その時に、皮ふに優しいものを使っていれば、多少でも進行は抑えられます。
ゴムのがアレルギーで、手袋で手が荒れてしまう人もいます。洗い物をするたびに綿手袋→ゴム手袋は大変ですよね。最初はちょっと我慢。良くなってきたら素手でも洗えるようにしたいですよね。
気をつけたいのは、洗浄力が弱いものを使ってしまうと、食器を洗うのに時間がかかってしまいます。その分水にも触れているので、できれば、洗浄力はあるけれど肌に優しいものを使う事。
肌に優しい食器洗剤
シャボン玉台所用せっけん
香料や着色料、さらに酸化防止剤も入っていない無添加の手にやさしいせっけんです。
流した後も、せっけんカスは微生物や小魚の餌になるなど、環境にもやさしく作られています。
固形タイプのものと液体タイプのものがありますが、原料の油の種類が異なりますが、基本的な成分は変わらないので、お好みでいいと思います。個人的には、液体が使いやすいですね。
シャボン玉せっけんは、ドラッグストアに置いてあるものも多いですし、料金も高いものではないので買い求めやすくていいですね。
ミヨシ石鹸 手肌のための食器あらい
ミヨシ石鹸もシャボン玉石けんと同様、無添加のものが液体タイプと固形タイプのものが出ています。
天然油脂を精製、分解、蒸留し脂肪酸を取り出し、フレッシュな脂肪酸を使って無添加の石けんを生産するなど、強いこだわりも持っています。
こちらの、「手肌のための食器あらい」は、手がしっとりするようにムクロジジエキス、緑茶エキスの成分が入っているため、無添加のものに比べると洗った後のつっぱりはあまり感じません。
エコベール ゼロ 食器用洗
ベルギー生まれの、エコを考えた洗剤です。
成分は、石油由来のものは使っていません。すべて植物由来の成分です。
そして、ボトルまで、サトウキビの残液で作られています。
食器用洗剤は匂い別で4種類出ていますが、肌に敏感な方用に無添加のものも出ています。
英国アレルギーー協会にも認定されているものです。
アレルギーでの手荒れが気になる方はこちらがお勧めです。
1本でなんでも使える洗剤
ドルチボーレ ナチュラルウォッシュ
1本で洗濯も、食器も、浴槽や窓などの掃除も使える洗剤です。なんと、野菜や果物の洗浄用にも使えます!天然由来成分100%。もちろん、蛍光剤や漂白剤、着色剤、合成香料は不使用。
直接肌に触れる洗濯物。手荒れ以外にも、全体的に敏感肌の方には洗濯洗剤も気をつけたいところです。デリケートな赤ちゃんにも優しい洗剤。
1本¥3600と高いですが、希釈して使うものなのでもちは良いと思います。(希釈用のボトルも付いています)
All things in Nature
海にも流せる、海をきれいにする洗剤。洗濯洗剤ですが、食器、掃除にも使えます。
敏感肌で、着替えるだけで肌荒れをしてしまったことがあるという、「スローヴィレッジ」の代表が自分のように肌で悩んでる人に使ってほしいというもの。
・シルクやウールが洗えます。
・排水パイプの異臭がありません。
・肌にも優しいので、手洗いも安心。赤ちゃんにも安心。
洗濯の場合は1回に5プッシュ~10プッシュほど、食器に使う場合は1:15の割合で薄めて使います。
1本¥2450ですが、こちらも使う量は少ないので、お財布にも優しい。
まとめ
薬局やスーパーに行くと、何を選んでよいか分からなくなるほどたくさん出ていますよね。
皮脂を守るためにも、できれば肌に優しいものを。洗い物の後はしっかりふいて保湿も大事です。
毎日のことなので気をつけたい食器洗剤。選び方も気をつけましょう。
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