洗濯洗剤は、食器用洗剤やシャンプー、トリートメントと違って、手や体に直接触れることが少ないのですが、これが意外に落とし穴です。
洗濯洗剤、柔軟剤の強い合成界面活性剤、漂白剤や香料など、洗濯したのにもかかわらず服に残っていることが多いんです。
その服って、毎日着ますよね?
もちろんシーツやタオルなど、実は一日の中で一番触れているのが、洗濯洗剤なんです。
合成洗剤や柔軟剤は洗濯物に残る
洗濯機で洗ったはずなのに、洗濯物に白くなった経験がある人も多いと思います。粉石けんの場合は溶け残りもあるのですが、液体洗剤でも洗濯物に残り白くなることがあります。
白くなるのは洗濯物に残った石けんカスですが、白くならないけれど洗濯物には洗剤や柔軟剤が残っていることが多いんですよ(;・∀・)
これ、無添加だから残らないという事もなく、どんな洗剤でも洗濯後には洗濯物に残ります。それが合成のものであれば、肌に負担がかかるのはもちろんですよね。
気をつけたいのは柔軟剤です。匂いをつけたいからと柔軟剤を使う人もいますよね。柔軟剤は洗剤よりも後に使うものなので服に残りやすいんです。
手荒れがひどかった頃にガーゼを使っていたんですが、ガーゼに残る匂いが気になって手で洗ってみたところ、水が白く濁りなかなか透明になりませんでした💦
洗濯物にどのくらい洗剤が残ってるかは分からないですが、「こんなに残ってたのか!?」と驚きました。
洗濯の最初はお湯で洗う・お湯で溶く
液体洗剤には界面活性剤が多く使われているので、肌が敏感な人やアトピーの方などは粉洗剤を選ぶ人もいるんですが、「粉洗剤は溶けにくい」というの最大のデメリットです!
水道水も冬と夏では温度が違います。夏は感じなかったのに冬になると石けんカスが目立つという意見もあります。液体洗剤も冬には固まりやすく残りやすいそうです。
洗剤をしっかり溶かすには、洗濯の最初の洗いをお湯にすることです。
洗濯機は水道と繋がっていてお湯は出ないと思いますので、お風呂の残り湯を冷めないうちに使うか、一度温かくして使うというのも良いと思います。
風呂水ポンプを使うと便利ですよ。
【お風呂のお湯を使う時の注意】
・洗濯だけですすぎには使わないこと
・入浴剤を使用しているときは入浴剤をチェック(残り湯を洗濯に使えるかが記載されているものはOK)
・長い時間放置した残り湯はNG
でも、「ポンプは面倒だし菌も気になる」という人もいると思います。そんな人は、洗う前に洗剤をお湯でしっかり溶かしてから使うだけでも変わりますよ(´∀`)
洗剤残りが気になるのであればこちらの方が手っ取り早いかもしれませんね。
洗剤の量に注意
洋服が汚れてしまったから、洗濯する量が多いからと言って、洗剤の量を増やすことってありませんか?私は増やしたことあります(;・∀・)「最近、洗剤が無くなるのが早いなぁ」と思ったら、父が目安以上の2杯入れていました(;’∀’)
実はコレが洗剤残りの原因になることがあります。
洗剤は多く使ったからと言って洗浄力が強くなるわけではありません。反対に衣類を傷めたり洗剤残りが起こります。
洗濯洗剤に書かれた既定の量を守ること。縦型洗濯機とドラム型洗濯機では使う量に差があるようなので、家で使っている洗濯機にも注意して見てください。
すすぎはしっかり
通常の洗濯機であれば、すすぎは2回。最近は節約などで「すすぎ1回でOK」という洗剤もありますが、私としては本当に1回で落ちているかも不安もあります。
「すすぎ1回でOk」の洗剤でも、肌が弱いからすすぎは2回する人もいます。個人差はあると思いますが、「この洗剤は大丈夫だけどこの洗剤だと手が荒れる」という敏感な人もいるみたいです。
手が荒れたり肌が痒くなったりする場合、すすぎを1回多くしてみるのも手だと思います。
柔軟剤の有無
まさか手荒れや肌荒れが柔軟剤のせいだとは思わないですよね。
実は最近多くなっている柔軟剤のアレルギー。その原因は、合成香料や衣類を柔らかくする陽イオン系合成界面活性剤などです。
実際私も、体全体には出なかったものの、肘から下が季節に関係なく痒くて掻いてしまっていたのが、洗剤を変えて柔軟剤を使用しなくなったら症状が軽くなりました。
「あ、洗剤でこんなに変わるんだ!!」と思いました。いや、「柔軟剤っていらないのかも」とも思いました。
洗剤が症状をひどくしている場合もあるのかもしれません。
もしかしたら、アレルギーの原因になっているかもしれません。一度、見直してみましょう。
大人になっても急にアレルギー体質になることがある!
例えば、花粉症にも見られるように、体に蓄積されて、抗体が一定量を超えるとアレルギーを引き起こすもので、ある日突然起こることがあります。
原因は様々で、何かのアレルギーになってしまうと症状が出ますが、刺激がある合成洗剤に触れると、痒くなったり湿疹が出てしまったりすることがあります。
最近は、環境問題のことも随分と改善されてきていると言いますが、アトピーや敏感肌には刺激が強いのです。
合成のものに含まれる成分がどこまで人体に悪影響を及ぼすかは定かではありませんが、洗濯洗剤を変えたら、アトピーが良くなった。アレルギー症状が軽くなった。などの話はよく聞きます。
肌に優しい洗濯洗剤
洗濯洗剤の何に反応しているのかは人それぞれだと思いますが、それを調べるとなると相当大変ですよね。洗濯洗剤で手荒れや肌荒れを起こしてしまう人には、無添加の洗濯洗剤が良いと思います。
と言うのも、私は皮膚科の先生に言われたんです。「仕事以外の手荒れは原因を特定するのは難しいから、何かを辞めてみること」と。
仕事で薬剤を使う美容師さん、お湯を使う料理人、アルコール消毒が多い看護師さん。こういった場合の原因は分かりやすいそうですが、主婦湿疹的な手荒れの原因って、やっぱりなかなか特定できないのが現状らしい。
つまり、合成洗剤には多くの成分が使われているから、シンプルな無添加の物が良いかもね。ということです。
粉せっけんの良いところは、なんといっても余計なものが入っていないことです。選ぶのであれば、合成のものが入っていない粉せっけんが良いと思います。
液体でも、石油由来成分を使っていないものや環境にやさしいものは、考えて作られているんだなと思います。
シャボン玉石けん:粉石けんスノール
成分:純石けん(脂肪酸ナトリウム)
ドラックストアでも見かけるので購入しやすいですね。
日本アトピー協会や専門家が推薦しています。それほど無添加にこだわっている商品なんですね。柔軟剤がなくてもふわっとした仕上がりになります。
ミヨシ:無添加お肌のための洗濯用粉石けん
成分:純石けん分(脂肪酸ナトリウム)、水(機能維持成分)
こちらもドラックストアで見かけます。
「そよ風」というのがありますが、こちらは敏感肌向けのもの。柔軟剤いらずです。
「そよ風」良いです。
ずっと買っていたドラッグストアで取り扱いが無くなってしまって、色々探したらドン・キホーテで売ってました。
まるは油脂化学:やさしくなりたい ハーブの香り粉石けん
成分:純石けん(脂肪酸ナトリウム)、アルカリ剤(炭酸塩、珪酸塩)、天然ラベンダーオイル、ミント
私は今、これを使っています。というのも、プリン石けんを作るのに「炭酸塩」が入っているもので少し香りがあるものが欲しかったからです。掃除用にも、洗濯にも使っています。もちろん柔軟剤もいらないです。
いやぁ、「柔軟剤がないのにこんなに柔らかくなるんだぁ(´▽`*)」と感動した粉の洗濯洗剤です!!
ミヨシやシャボン玉石けんに比べると、粉が細かく水でも溶けやすいです。
シャボン玉石けんやミヨシで、汚れが落ちないと感じるのであれば、炭酸塩が入ってるものがお勧めですよ(´▽`*)。
環境にも良い洗濯洗剤
エコベール:ゼロ ランドリーキッド(洗濯用液体洗剤)
ベルギー製の自然は洗剤です。エコベールの成分は、石油由来のものは使っていません。すべて植物由来の成分です。そして、ボトルまで、サトウキビの残液で作られています。
無添加にこだわったゼロシリーズは、英国アレルギー協会に指定されています。また、排水処理施設や浄化槽ですばやく生分解。微生物によって分解され自然に還ります。
がんこ本舗:海へ
お掃除好きな方はご存知かもしれません。がんこ本舗さん。
代表である、元プロクライマーの木村さんが、自然保護活動の継続と支援を目的に、水環境改善につながる生活用品の開発・製造。その中の洗濯洗剤が「海へ」です。
敏感肌で、着替えるだけで肌荒れをしてしまったことがある、自然・安全をコンセプトにしている「スローヴィレッジ」の代表が感銘を受け、自分のように肌で悩んでる人に使ってほしいと、スローヴィレッジでも取り扱いを申し込むほどのもの。環境にも人にも優しい洗剤です。
スローヴィレッジで取り扱っているものはこちら
100%植物由来の洗浄成分!!湘南生まれの洗剤【All things in Nature】
まとめ
洗濯物は干すときも手で触りますよね。干すときは手袋をつければ良いけれど、着るときは肌をガードするものがありません。むしろ着るものが外からの刺激をガードしてくれるもの。
合成のものが悪いとは言いませんが、敏感肌や乾燥肌、アレルギーの方は気をつけたいところ。毎日触れるものだからこそ、肌にやさしいものを選びたいですね。
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