リン塗布?リント布? リント布です。パソコンやスマホで変換すると「リン塗布」ってなっちゃいますね(´艸`*)。
「リント布」と書いて、「りんとふ」と読みます。
ひび割れやあかぎれで血が出てしまったり、また、水泡ができ痒くて掻いてしまいつぶしてしまったときに、絆創膏やガーゼを使い処置する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は、治りが早いと言われるリント布がお勧めです。
リント布とは
リント布の素材は木綿(コットン)です。
木綿(コットン)は起毛加工し、洋服、ハンカチ、テーブルクロスなどに使用しますが、リント布はそのままの状態で医療や衛生用品に使われます。分かりやすく言うと「ネルシャツ」の素材のものです。
リント布とガーゼとの違い
ガーゼも木綿ですが、ガーゼは目が粗く薄く作られています。そのため通気性や吸収性が良いのが特徴ですが、傷を治すために出る体液も吸収してしまいます。
私はガーゼが張り付いて剥がすのに痛い思いをしたことがあります。結構痛いですよね。あれ。
また、何重にかすれば大丈夫ですが薬が上から出てきてしまうことがあります。
その点リント布はガーゼに比べ厚手なので、一重で薬が染みてくることはほぼありません。
左がガーゼで右がリント布です。厚さが全然違いますよね。
リント布は厚さがあるので、保湿効果があり薬が乾きにくく傷に浸透します。
また、厚いので掻いたりこすったりしてもずれにくく悪化させないとも言われます。
治りが早いと言われるのはその効果もあるのかな?とも思います。
リント布の使い方1
リント布の使い方は基本的にはガーゼと同じです。
リント布は、両面が違う感触になっているのでどちらが表でどちらか裏なのか分からないことが多いみたいです。私も最初悩みました(・・?
片面が起毛している方が肌にあてる側です。血や水疱からの汁が出ていなく痒みが少ないときは逆の面でも良いそうです。
荒れたところや傷に薬を塗ってリント布で覆います。ずれないように上からテープを貼ります。
人によっては、リント布に薬を塗ってから皮膚を覆うやり方をしますが、私はどちらでも構わないと思っています。使いやすい方でOK。
薬局に行けば置いてありますが、薬局に置いてるものは小さくすぐに使い切ってしまうので、私は自分で好きな大きさに切って使えるラップのようになっているものを使っていました。
ラップの容器より一回り大きい位です。
大きいリント布の使い方
大きいリント布も小さいリント布も、ガーゼと同じように、基本的には自分の傷や当てたい場所に合わせて切って使います。
使ってみて思ったのは、大きいラップのような容器に入っているリント布はじゃっかん切りにくい。斜めになっちゃうんですよ💦
なので私は、箱のへりに合わせてカットしていました。
へりに合わせて切るようにしたらキレイにカットできるようになりました。
へりに合わすと比較的キレイに切れます。最初は入り口を目安に切っていましたが、ハサミの厚さもあってどうしても斜めになっちゃってたんですよね。
リント布の使い方2 テープ
病院でガーゼを当ててくれるときは金具のようなもので止めますよね。リント布は厚いので金具は止まらないと思います。
病院でガーゼを巻いてもらった時に付けてくれた金具を使ったこともありますが、外れやすかったです。なのでリント布を使うときはテープがお勧めです。
実はテープも色々使いました。
紙のテープは切れやすいので、寝ているときに剥がれやすくてダメだったのでいつも布のテープを使っていました。
肌につかないのでセロハンテープでも問題ないんですが、その中でも良かったのは、テーピングに使う布テープです。
テーピングに使うのでかなりしっかりしていますし、自分が使うサイズに切って置いておける事。伸縮性があるので切れにくいことは使いやすいです。
自分のサイズに切って置いておくのは場所が取られるな。と思ったこともありましたが、実はゴムを使うとコンパクトにまとまります。
伸縮性があるので丸めても問題なく使えます。
リント布の大きいのは薬局であまり置いてないんですが、テープはけっこう種類も多くて選びやすいと思いますよ(^^)/
リント布使い方3 布の当て方
使い方は基本的にガーゼと同じなので、患部にリント布を巻いてテープで止めます。
ガーゼだとスルっと剥がれてしまいやすい指にもしっかり固定できます。
指の付け根が一番困ったんですが、ギリギリまで巻くと割とカバーできますよ。
※ガーゼを使うと剥そうと思った時に張り付いてしまうことがありますが、リント布もないわけではありません。
これはガーゼを使う時もそうした方が良いと思いますが、もし張り付いてしまったときは濡らしながらとるか、湿らすのが良いと思います。
友人に最近教えてもらったのが「チュビファースト」です。
リント布に比べて指と指の間や関節などには使いやすいそうです。
!!!そんなのあるの知らなかった!!!
友達の子供がアトピーで使ってるんですが、湿らせて使うので痒さも減るようです。
チュビファースト 2way (緑) 10m | ||||
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リント布を濡らしたら良いのかな?と思ったけど、どうやらそういう事ではないらしい。
痒くてかいてしまう人には良いと思います(´▽`*)
リント布はニキビにも使えます
手荒れのほかにも、ニキビに使ったら治りが良かったです。
ニキビと言っても、顔のニキビではなく背中のニキビです。洋服がこすれたり寝るときに結構痛い背中ニキビです。
最初は絆創膏を貼っていましたが、リント布を知ってからこちらを使うようになりました。
ずれないようであれば、顔にも使えると思いますが、テープを貼るとそこが赤くかぶれてしまうので使っていません。
顔は薬(と言ってもバームですが)をニキビが隠れるように塗るだけにしています。
肌が弱く、刺激に弱い方は顔以外でもテープでかぶれてしまう可能性もあるので注意してください。
私が良いなと思う点は、ずれにくいということもあります。
絆創膏やガーゼは寝ている間に手汗をかくとスポッっと取れてしまうことが多々ありましたが、リント布はしっかりついていました。
ニキビ以外にも使えます
その他にも色々使えると思います。
手荒れで悩んでいる方に、尿素が入ってるハンドクリームなどを紹介したことはありませんが(尿素は皮膚が厚くなってしまってる方には良いのですが、掻きむしったりして薄くなっている皮膚には逆効果になってしまうことと、厚くなっていても割れているとしみてしまうからです)、カサカサになってしまう肘やかかとには良いと思います。
そんな時は、尿素入りのクリームを塗って、リント布で覆い、きつくないサポーターなどを着ければ効果がありますよ。
色々な使い方ができるので試してみるのも良いと思います。
テープでかぶれてしまう方にお勧め
リント布でカバーも良いのですが、最近使った「ファムズベビー」が良かったです。
ムース状の泡ですが、洋服や靴などの摩擦から皮膚を守ってくれます。赤ちゃんのおむつやよだれのかぶれや、靴擦れや金属などの接触アレルギーにも効果的です。
洗剤や石けんで洗ってもアルコールなどでふき取っても落ちません。
日常生活であれば8時間ほど効果が続きます。もちろんテープが必要ないのでかぶれることがありません。傷がある場所にも使用できます。
掻いてしまった皮膚から汁が出てしまい、そのせいで痒みが広がって悩んでいる方もいると思います。
これは傷口から増えるブドウ球菌などのせいですが、「ファムズベビー」は、汗で増えてしまう雑菌や傷から増えるブドウ球菌などの増殖を抑えるため、あせも、かぶれ、アトピーにも良いそうです。
靴擦れに使ったら、かなり良かったです。
公式サイト:【ファムズベビー】
リント布にしてもチュビファーストにしてもファムズベビーにしても、とにかく外からの刺激から肌を守るのが目的です。
掻かないようにすること。これがかなり大切だと思います。