お酒を飲むと肌の荒れてる所や傷口が痒くなって掻きむしってしまう。どうしたら良い?

アトピーの後輩がいて、仕事終わりに飲みに行くと必ずと言っていいほど掻いていて、血が出たり皮膚がボロボロと落ちてしまっていました。

「掻いちゃダメ!」ってみんなで言っていたんですが、いざ自分がそうなってみると、痒さって耐えられないことを知りました。

寒さとか暑さとか痛みとか。それよりもずっと痒みは耐えらないんですよね。

私の手荒れは、掻いてしまうことで治りにくくなっていました。

数日痒みが少ないときはけっこう回復するんですが、何かのはずみで痒くなり、掻いてしまいぶり返す。という状態。

荒れている部分はいつも痒みはあったんですが、特にお酒飲むと痒くなるんですよね。

「飲まない方が良い」とか「控えた方が良い」とか言われるけど、分かってはいるけどなかなかやめられないですよね~。

お酒を飲むと荒れているところが痒くなるわけ

肌が荒れている人じゃなくても、傷があったり、あせも、湿疹や、蚊や虫に刺された場所が痒みが増すことがあったりします。

まず、肌が荒れている場所が痒くなるのはアレルギーじゃないから安心してください。

アルコールアレルギーの場合は、全身がかゆくなったり、下痢や吐き気、荒れていない部分にも湿疹が出たりします。

注射の前に塗るアルコールで赤くなる人はアレルギーなのでお酒は注意した方が良いです。あと、化粧品にもアルコールが含まれているものはかぶれたりするので気をつけた方が良いですね。

患部だけ痒みがでるのはだいたいこちら

・肝臓機能の低下
・体温の上昇
・乾燥して敏感になっている

肝臓機能が低下して痒くなる

肝機能が低下しているといっても肝臓の病気とかではありません。まあ、肝疾患で痒みは出ますが、その場合他の部分にも症状が出るのでわかるそうです。(黄疸とか)

肝臓は、食べ物の栄養を分解・合成・貯蓄して必要な時にエネルギーに変えたり、老廃物などの有害物質を分解し解毒する働きがあります。

身体が疲れていたり、食べ過ぎたり飲みすぎたりすると、肝臓が疲れて機能が低下してしまうんですね。

他の臓器の機能も低下しているとは思いますが、お酒を分解するのは肝臓です。

お酒を飲むと肝臓で、アルコール脱水素酵素(ADH)によって分解されアセトアルデヒドに変化します。アセトアルデヒドは、アルデヒド脱水酵素(ALDH)によって酢酸に分解され、酢酸は二酸化炭素と水に分解されます。

アルコール⇒アセトアルデヒド⇒酢酸⇒二酸化炭素・水

これがアルコールが肝臓で分解される仕組みなんですが、この「アセトアルデヒド」は有害物質で毒性作用があります。

飲みすぎると二日酔いになって気持ち悪いのは「アセトアルデヒド」が分解が追い付かず体に残っているからなんですね。

アセトアルデヒドは末梢神経を刺激します。神経が刺激されると皮ふの真皮にある「ヒスタミン」が出るため痒みがおこります。

お酒が強いと弱い

お酒が強い人と弱い人の差は、アセトアルデヒドを分解する酵素の活性です。

活性が高い人はアルコールを分解する力が高いため量を多く飲んでも酔わなかったり、二日酔いになりにくかったりするんです。

じゃあ、分解する酵素の活性が低い人が痒みが出やすいのかというと、飲む量にもよります。活性が高い人でも多く飲みすぎると分解が追い付かず痒みが出るでしょうね。一定量を超えると痒み出すっていう人もいます。

お酒に強い弱いは個人差が大きいのですが、一般的には自分の体重と比例して分解する量が変わると言います。

体重1kgあたり、1時間に100mgのアルコールが分解されます。

500mgのビールを飲んだからと言って500mgのアルコールを摂ってるわけではなく、その中に含まれるアルコールの量によって変わってきます。

ビール 500ml  5%  約20g
日本酒1合 180ml  15%  約21.6g
ウイスキーダブル1杯 60ml  43%  約20.6g
ワイン小グラス1杯 200ml  12%  約19.2g
チューハイ350ml  7%  約19.6g
焼酎グラス半分 100ml  25%  約20gアサヒビールホームページ参照

60kgの人は、1時間に6gのアルコールを分解する計算になります。500mgのビールで3時間ちょっとかかる計算です。

お酒を飲んだ次の日の方が痒みが増すっていう人は、元々お酒に弱いか肝臓が疲れているかもしれませんね。

アルコールの分解酵素の活性は生まれつきなので、残念ながら肌が荒れているときは控えた方が良いかもしれないですね。私はできませんでしたが・・・。

身体が疲れていたり、肝臓が疲れていると感じる人は、肝臓を強くすると痒みが軽減できるかもしれません。

肝臓についてはこちら

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体温の上昇・乾燥肌、敏感肌

肝臓について長々と書いてしまいましたが、お酒飲んで肌の荒れている部分が痒くなる人は大体コレ。

さっき「ヒスタミン」っていう言葉が出てきましたが、体温が上がると肥満細胞が刺激されヒスタミンが放出されます。

寒い場所から暖かい場所に行ったり、寝る前に痒くなるのもコレ。

(※肥満細胞と言っても太ってるとかは全然関係ないです。)

お酒を飲むと血管が拡張するので、血液の流れが良くなり体温が上がります。

血流が良くなると汗も薄っすらかいてたりしますよね。これも荒れている部分には刺激になってしまいます。

つまり、肌が荒れている部分や傷口は肌の表面が整っていません。そのため、水分が逃げやすく乾燥していることが多いです。乾燥していると、肌のバリア機能が低下してしまうので、外からの刺激に弱くなり汗でも敏感に反応してしまいます。

さらにアルコールは分解するときにビタミンを多く使います。ビタミン不足で痒くなることもありますからね。おつまみはビタミンが豊富な物とかを選ぶと良いかも。

どうしたら良い?

大切なのは掻かない事。掻かないようにするにはどうしたらよいかというと、これが中々難しいんです。お酒飲んでると薬も飲めないですもんね。

私が試して良かったのは冷却です。

保湿もしたし、水も飲むようにしたけど無理でした。で、体温の上昇を防ぐのも無理でした。

冷やしたタオルとかアイスノン的なのとかは痒みがおさまりますが、外にいると結局冷たさがなくなっちゃうんですよね。

夏になるとクーリングスプレーとかミントとかの化粧水とかが出始めるので、まずは肌に負担がかからないような化粧品で試してみたこともあります。

一瞬治まるんですが、これも長続きしないんですよね。

感覚には優先順位が合って、
1、痛み
2、熱さ
3、冷たさ
そのあとに、痒みがあります。

なので、冷やすと痒みがおさまるっていう経験があると思いますが、これは冷たさが刺激になって痒さが薄れるからなんですよね。

あと、蚊に刺されっ所を爪でバッテンつけたりしませんでした?これも痛みが勝つので掻かなくなるから。跡になるからやらない方が良いですが、けっこう効きます。

その中でも良かったのはシーブリーズとメンターム。

肌に良いか悪いかは別として、シーブリーズやメンタームをつけると痛いのでそれでおさまってたかな。って感じです。ただ、ニオイは気になります。

帰りの電車の中で「アイツやたらスースーした匂いするな」って思われてるんだろうな~って。思って帰ってました。

もう、そこまでするならお酒飲まないか、量を減らせばいいのにって自分でも思います。

まとめ

色々試しましたが、お酒を飲んだ時に完全に痒みをなくす方法はありませんでした。あったら教えてください。

で、手荒れや肌荒れがおさまってる今は痒くなることはほぼありません。たまに指の間とかボリボリ掻いてるけど、以前ほど広がることはないですね。

結局、荒れてる肌を治すしかないのかもしれません。

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